ネズミの鼓笛隊長

ネズミの鼓笛隊長 1994.10.1


Leader of the Fife and drum Corps
おとぎの森の会心の一撃シリーズ
画材:アクリル・ケント紙(B5)
完成:1994年10月1日


私は、建前や偽善溢れるこの世の中がとても嫌で、
それを象徴的に皮肉る絵を若い頃から描いていました。

10代半ば頃から、「可愛い」と「エログロ」
の組み合わせというミスマッチを愉しむ事をしていました。


異郷送り(デペイズマン:dépaysement)
の発想を自力で思いついていたわけです。

偽善を、ミスマッチな絵として象徴的に描いて皮肉る事で、
憂さを晴らしていた感じです。

その中の一つが、この絵です。

とあるディズニー系の人が描いた鼡の絵を見た事が
切っ掛けで、この絵を描きました。

その鼡自体が商標登録されているのかどうかは不明ですが、
少なくとも私は、ディズニーを意識した絵を描いたものの、
既存のキャラクターは描いていません。

つまり、ディズニーを意識した画風による、
オリジナルキャラクターなのです。

なので、著作権には抵触しません。

内容についてですが、
股間を倫理マークで隠しています。

これは、動物漫画というファンシーな世界に、
リアリズムをぶつけるというミスマッチです。

往々にして動物漫画のキャラクターは、下半身裸であったり、
全裸であったり、きちんと服を着ていたりなど、
人間に比べて服装の自由度が比較にならない位高いです。

また、谷岡ヤスジなどの一部の例外を除いて、
基本的には、性器が描かれません。
それどころか、肛門すらも描かれない場合が多い。


そういった、動物漫画の一種の“暗黙の了解”に対して、
リアリズムや、ファンシー世界ではご法度である
性的な内容をぶつける事で、皮肉っています。

それから、“倫理札”の下には、
実は性器が描かれているのだろうか?
みたいに考えるのも面白いかも知れません。
ルネ・マグリット(René Magritte)の
『人間の条件』(La Condition Humaine)みたいに。

因みに、
「絵本や漫画等の動物キャラクターを、
そのまま人間にしたらどうなるか?」
という絵を描いた事もあります。

いずれ弊ブログに出す予定です。



『おとぎの森の会心の一撃シリーズ』
というサブタイトルの意味ですが、
画家としての高い才能を有し、
将来を期待されていたものの、
精神に異常をきたして父親を殺害したために、
その後の生涯を精神病院で過ごした、
リチャード・ダッド(Richard Dadd)
という画家の代表作である、
『お伽の樵の会心の一撃』1855–64年
(The Fairy Feller's Master-Stroke)

に引っ掛けました。

今では単純に、
『悪趣味マスコットシリーズ』
『かわいいへんたい(可愛い変態)シリーズ』

等と呼ぶ事が多いです。
その方が分かりやすいからです。



実は、最近こういったものを知りました↓

ウォリー・ウッド(Wally Wood)という漫画家による
『ディズニーランド記念乱交パーティー』1967年
(The Disneyland Memorial Orgy)

という諷刺的作品が存在すること。
http://e-smart.shop-pro.jp/?pid=46765522
http://www.visualnews.com/2010/11/06/disneyland-memorial-orgy/

それから、「ディズニーのサブリミナル疑惑」というのもあり、
「ディズニー サブリミナル」「Disney subliminal messages」
で検索すると、関連情報がでてきます。
http://quicklol.com/disney-subliminal-messages-collection/
http://www.youtube.com/watch?v=aFBSEibIi8w

純真無垢というイメージに包まれていますが、
実は違うのではないか?という疑惑。
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  1. 2013/05/09(木)|
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